浮気は、いいよ。



翌日、『同窓会があるから実家に帰る』と言って家を出た。



勿論、同窓会なんてない。



実家は車で30分の隣の市にある。




なんの理由もなく実家に帰るのは不自然過ぎた。



でも、両親に話すには心が決意が、何も決まっていない。




実家の方向に向かうも、行き場を失う。



何処へ行こう。



当てもない、目的もない。



何もないまま、ただ歩いていた。




そんな時だった。




「優里⁈」




誰かがワタシを呼んだ。
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