浮気は、いいよ。
2人並んで歩く。
揺れるオレの手が優里の手の甲に当たった。
「・・・・・最後に、手・・・・繋がない??」
卑怯ないい回し。
『最後』と付ければ優しい優里は断れない。
「昨日から『最後祭り』だね」
優里はスカートで手汗を拭くと、そっとオレの手を握った。
「うん、グランドフィナーレ」
ハッピーエンディングではないけれど。
優里の手を握り返すと、どんどん手放したくない気持ちが押し寄せる。
この手を今度は悠介が握るのだろうか。
お門違いにも、悠介に腹が立ってくる。
複雑というか、馬鹿というか。
どうしようもない感情を駆け巡らせている時だった。
「幸太郎・・・・・と、優里??」
正面から沙耶香が歩いてきた。