浮気は、いいよ。
「・・・・・仲直り・・・・でもしたの??」
繋ぐ手に沙耶香の視線を感じた。
その視線に優里も気づいて、優里は繋いだ手を解くとその手を後ろに引っ込めた。
「・・・・違うよ。 最後だから『仲良しごっこ』してたんだ。 今から離婚届を出しに市役所に行くんだよ」
優里は、優里を苦しめた根源2人に挟まれて、気まずさ全開の笑顔を振りまいた。
『仲良しごっこ』か・・・・。
優里からしたら、こんなオレと仲良くするなんて無理な話だもんな。
「・・・・そうなんだ。 幸太郎、今日もウチに帰って来る??」
・・・・ワザとだ。
『今日はウチに来る??』でいいところを、沙耶香はワザと『今日もウチに帰って来る??』と『いかにも毎日沙耶香の部屋に行ってます風』に言ってきた。
まぁ、毎日行ってるんだけど。
でも、今その質問する必要なんかないのに。
沙耶香に苛立つのだって違うって分かっている。
でも、沙耶香を保険にしようとしているくせに、今、尋常じゃなく沙耶香が邪魔だ。
最後なんだよ、優里といれる最後なんだよ。
「沙耶香、シゴト行かなくていいのかよ」
頼むから消えてくれ。
そう思う自分を吐き気がする程呪う。
最低すぎる。
「・・・・じゃあ、ワタシ、もう行くね」
オレのイライラを察したのかどうかは分からないが、沙耶香が立ち去ろうとした時
「待って、沙耶香」
優里が沙耶香を呼び止めた。