† Lの呪縛 †
そして二人の関係は今に至る。
愛は大きくなるばかり。
「今日は君にプレゼントを持ってきたよ」
「プレゼント? 私に?」
「きっと喜んでくれると思う」
「まぁ、それは楽しみだわ」
エリオットはジャケットのポケットから硝子の小瓶を取り出した。
中には赤い液体が入っている。
「これは……?」
「この世のものとは思えない程美しい少女の血だよ」
一瞬ジュリアンナは顔をしかめた。
その瞬間をエリオットは見逃さなかった。
「君ほどの美女ではないけれどね」
エリオットはジュリアンナの扱い方を心得ている。
何を言えば喜ぶのか、傷つくのか、悲しむのか……ありとあらゆる事が手に取るように分かる。
「愛しいジュリアンナ、飲んでごらん」
ジュリアンナは小瓶を受け取ると蓋を開け、小瓶を口元へ運んだ。
小瓶の中の真っ赤な血は揺らめき、ジュリアンナの口の中へと流れていった。
「なんだか、急に身体が温かくなったわ」
すぐ目の前で、目を見開き固まってしまっているエリオットに気が付き首を傾げた。
「……エリオット?」
「す……らし……」
「え?」
「素晴らしい! なんて素晴らしいんだ!!」
エリオットは感嘆の声を上げ、ジュリアンナを抱き上げた。
何が何だか分からないジュリアンナは、困惑した表情を浮かべた。
愛は大きくなるばかり。
「今日は君にプレゼントを持ってきたよ」
「プレゼント? 私に?」
「きっと喜んでくれると思う」
「まぁ、それは楽しみだわ」
エリオットはジャケットのポケットから硝子の小瓶を取り出した。
中には赤い液体が入っている。
「これは……?」
「この世のものとは思えない程美しい少女の血だよ」
一瞬ジュリアンナは顔をしかめた。
その瞬間をエリオットは見逃さなかった。
「君ほどの美女ではないけれどね」
エリオットはジュリアンナの扱い方を心得ている。
何を言えば喜ぶのか、傷つくのか、悲しむのか……ありとあらゆる事が手に取るように分かる。
「愛しいジュリアンナ、飲んでごらん」
ジュリアンナは小瓶を受け取ると蓋を開け、小瓶を口元へ運んだ。
小瓶の中の真っ赤な血は揺らめき、ジュリアンナの口の中へと流れていった。
「なんだか、急に身体が温かくなったわ」
すぐ目の前で、目を見開き固まってしまっているエリオットに気が付き首を傾げた。
「……エリオット?」
「す……らし……」
「え?」
「素晴らしい! なんて素晴らしいんだ!!」
エリオットは感嘆の声を上げ、ジュリアンナを抱き上げた。
何が何だか分からないジュリアンナは、困惑した表情を浮かべた。