† Lの呪縛 †
「ングッ……ッッ……ッ……!!」



ランドール家当主の首もとからどくどくと溢れる赤黒い液体。


ベッドの上でもがき苦しみ、口から喉からと血が溢れ出る。


当主がもがけばもがくほどに、ベッドのシーツが赤く染まっていく。


ベルは笑みを浮かべ、その様子を見下ろしていた。



「どうしたの? もっと私を満足させて頂戴」



ベルが痙攣している当主に近付くと、ピューヒューとか弱く漏れる空気の音がした。


もう虫の息だった。


ベルは当主の上に跨ると、両手で握ったナイフを振り上げ勢いよく振り下ろした。


何度も何度も繰り返す。


ひと刺し、またひと刺しと重ねる度、ベルの息が上がっていく。


額から汗を流し、つり上がっていた目からは涙を流していた。



「っ……!?」



ネヴィルはベルの腕を掴み、空いている手をベルのお腹に回した。


後ろから抱きしめ、ギュッと力を込める。



「もういいだろう」

「はぁ、はぁっ……っ……」

「憎き男はいない。 もう、苦しまなくていい」

「っ……」



ベルが手を開くと、ナイフはベッドの上に転がり落ちた。





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