† Lの呪縛 †
ネヴィルが部屋に足を踏み入れると、スースーと可愛い寝息が聞こえてきた。


あどけない顔をして眠るシャロン。


ベッドの中で丸くなっている。


布団からはみ出している手には、手袋が握られている。


完成しても不恰好なのはそのままだ。



「シャロン」

「…………」



スヤスヤと眠っているシャロンは、ネヴィルの声に気付かない。


ネヴィルがベッド脇に腰掛けると、静かにベッドのスプリングが音を立てる。



「ん……っ……」



眉間にシワを寄せ目を細く開けるシャロン。


ネヴィルの顔を見るなりパチっと目を開け、勢いよく身体を起こす。



「ネヴィ……」



嬉しそうな表情が一変する。


シャロンの視線の先には瞼を閉じ、ネヴィルに抱かれているベルの姿。


瞳を揺るがせ、ネヴィルを見上げる。



「愛している……そう、お前に伝えてほしいと頼まれた」

「そ、んな……う、そ……嘘!! お母様!!」



必死にベルの身体を揺さぶるシャロン。


ボロボロと涙を零しながら、何度も「お母様!!」と叫び続けている。


ネヴィルはその様子をただ見つめていた。





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