† Lの呪縛 †
ベルを抱えたネヴィル。
そのすぐ隣にはシャロン。
漸く泣き止み、目を腫らしたシャロンはネヴィルのジャケットの裾を握りしめ口を閉ざしたままついて歩く。
本邸程ではないが、広々としている別邸。
だがシャロンたち以外の誰かがいる気配はない。
それもそのはずだった。
目撃者となり得る者たち全て、ネヴィルが抹殺していたからだ。
別邸の外に出てネヴィルが足を止めた場所。
そこには大きな花壇があった。
昼間は色とりどりに咲き誇っている花たちだが、夜も更けた今は色を失い、寂しさを感じさせる。
ネヴィルは花たちの中にベルを寝かせた。
「どうして……ここなの……?」
シャロンは真っ直ぐな眼差しをネヴィルに向けた。
大きな瞳は微かに潤みながらも力強い。
「お前が生まれて、初めて二人で眺めた場所だそうだ」
「え……っ」
シャロンの瞳からは堪えていた涙が再び溢れ出す。
風が吹き、音を立てる。
その音に掻き消されない程の悲しみに満ちた震える声。
だがもう母親にはその声は届かない。
母が愛しい娘の涙を拭うことは二度とできない。
そのすぐ隣にはシャロン。
漸く泣き止み、目を腫らしたシャロンはネヴィルのジャケットの裾を握りしめ口を閉ざしたままついて歩く。
本邸程ではないが、広々としている別邸。
だがシャロンたち以外の誰かがいる気配はない。
それもそのはずだった。
目撃者となり得る者たち全て、ネヴィルが抹殺していたからだ。
別邸の外に出てネヴィルが足を止めた場所。
そこには大きな花壇があった。
昼間は色とりどりに咲き誇っている花たちだが、夜も更けた今は色を失い、寂しさを感じさせる。
ネヴィルは花たちの中にベルを寝かせた。
「どうして……ここなの……?」
シャロンは真っ直ぐな眼差しをネヴィルに向けた。
大きな瞳は微かに潤みながらも力強い。
「お前が生まれて、初めて二人で眺めた場所だそうだ」
「え……っ」
シャロンの瞳からは堪えていた涙が再び溢れ出す。
風が吹き、音を立てる。
その音に掻き消されない程の悲しみに満ちた震える声。
だがもう母親にはその声は届かない。
母が愛しい娘の涙を拭うことは二度とできない。