† Lの呪縛 †
ランドール家から遠く離れた場所。


そこはとてものどかで静かな場所。


草木に囲まれ小さな家が一つ。



「ここ……?」

「なんだ、不服か?」

「ううん……私にはお似合いな場所だと思う」



哀しげに微笑むシャロンの小さな頭をネヴィルが撫でる。



「今日は疲れただろう? もう眠るといい」



部屋に用意されたベッドは少し大きく、寝心地の良さそうなベッドだった。


生活に必要な物は一通り用意されている。



「眠りたくない……」

「何故?」

「目を覚ましたら独りぼっちだもの……」



ネヴィルは屈むと、シャロンと視線を合わせた。


そして、ふっくらとした頬に優しく触れた。



「そばにいる」

「それは私と契約を結ぶって事?」

「いいや、そうではない。 私がそうしたいだけだ」

「本当に?」

「あぁ」



シャロンは満面の笑みを浮かべ、ネヴィルにギュッと抱きついた。


笑いながら涙を流し、その涙がネヴィルの頬を濡らす。



「ありがとう」



ネヴィルもシャロンを抱きしめ、二人は暫くの間そのままでいた。





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