† Lの呪縛 †
それから十数年程の歳月が過ぎた。


その間気まぐれにシャロンの元を尋ねるネヴィル。


ネヴィルにとってその歳月は一瞬のもので、それ程長い歳月だとは思っていない。


だが、シャロンの姿を見る度に、確実に時間は進んでいるのだと実感させられていた。



「いらっしゃい」



笑顔でネヴィルを迎え入れるシャロン。


ブロンドの髪の毛は綺麗に一つに結い上げ、大きな瞳は愛らしく、だがとこか色気をまとっている。


身体のラインもいつしか女性らしくなっていた。



「いつも言っているだろう。 食事は必要ない」

「食べる事もできるんでしょう? それなら付き合ってくれてもいいじゃない。 一人で食べるよりも、誰かと一緒に食べた方が美味しいんだもん」



そう言いながらスープやパンをテーブルの上に並べるシャロン。


近くの村人と上手く付き合うことが出来ず、ネヴィル以外の者と殆ど接することもなかった為、料理を教えてくれる人はいなかった。


ネヴィルに助けてもらうことなく、全て独学で学んだ。





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