† Lの呪縛 †
ネヴィルがシャロンと別れて、十数年の時が経っていた。



「最近は地上に行かないんだねぇ」

「お前には関係ない」

「冷たいなぁ。 僕は行きたくて堪らないのに兄さんが許してくれないんだよねー」

「お前は人と直接関わる必要がないだろう」

「ネヴィルが羨ましいよ」



寝転がるネヴィルの横にヒューイも寝転がった。


二人が見上げる空は星など輝くものは一切なく、不気味な闇か広がる。


地上とは違い暗く陰湿。


だが二人にとっては地上よりも過ごし慣れた場所。



_「ネヴィル!!」



頭の中でシャロンの叫び声が響き、ネヴィルは慌てて体を起こした。



「どうしたの!?」



ヒューイの言葉に反応することなく、ネヴィルは姿を消した。



「あら、何かあったの?」



ポカーンとしているヒューイに声をかけたペルセポネ。



「ネヴィルが……」

「ネヴィル?」

「あ、いえ! 何でもありません」



ヒューイは立ち上がると、ペルセポネにいつもの愛らしい笑顔を見せた。






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