愛言葉




「んがっ!何すんだよ!」

「つまんでやりたい口してたからさ」

いきなり、尖らせていた口を石沢がつまんできた。

「Sってのは、お前みたいなヤツのこと言うんだな…」

おれは、口を両手で覆いながらモゾモゾと言った。

「んだと?」

「なんでもありませーん」

じ、地獄耳…。
俺は、もう石沢の悪口を言わないと心に誓った。



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