アオ×ソラ2~music is special!!~

翡波は髪を掻きあげて、大きくため息をつくと駅を出て行った。

顔真っ赤にしてたのは瀬名には言わないでおこう。

 「…そうだよ、瀬名。
  瀬名じゃなきゃダメだ。」

郁月君が瀬名を立ち上がらせる。

 「瀬名いないと楽しくないしさ。
  声量下がる。」

瀬名の頭をやさしくなでるソラ君。

 「こっからまたやってこうぜ。
  みんなで。
  な?」

真瞬君の笑顔を見て、瀬名の右目から大粒の涙がこぼれた。

 「おかえり、瀬名。」

あたしがそう言うと瀬名はあたしの胸に飛び込んできた。

 「ただいま、亜緒…。」

…ん?

待って、後ろからものすごいオーラを感じる。

 「はい、ストップ。
  瀬名、亜緒から離れて。
  おい、離れろ。」
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