teddy bear
するといきなり、立ち止まったかと思ったら、
「…俺は、お前が好きなんだっつーの」
「へーえ、よかったね………っえぇ?!」
透也がいきなりそんな事を言ったから、あたしは思わず大声で、半ば叫んだ風になってしまった。
なになになになになになに?!
なにが起こってるの?!?!
「お前はさ、俺の事どう思ってんの」
「ど、どうって…っ」
なにこれ、なに!?
透也が、あたしの事好き……?
嘘でしょ……?
いきなりすぎて、全ッ然頭ついていかないよ…
あたしはとにかくまず落ち着こうと、何回か深呼吸を繰り返した。
「…ぁ、あたし…も……す………きです」
俯いてそう言った。
透也の真っ直ぐな目を不意に見てしまって、あたしの口はぎこちないけどそう動いた。
なのに。
「え? なに、聞こえない」
きっと今、透也は意地悪く笑ってるんだろう。口調からして、だいたい想像つく。
っ、意地悪───!!