貴方に愛を捧げます。



その後ルシャーナは自室に戻りララと事前に注文していた翌日着るドレスを見て決めていた。


「ねぇ、ララ?
私の婚約者ってどんな方なんだろうね。
とても気になるわ…」


「私もわかりませんがたぶんルシャーナ様に劣らぬ美貌の持ち主だと私は思っていますよ。
あっ、このキラキラしている黒のとかどうでしょうか?
明日のルシャーナ様をエレガントな大人の女性に大変身させてみせますわ!!
婚約者様がルシャーナ様に一目惚れするよいに願いを込めましてね!!」


「あっこれにするわ!!
明日のことはもう楽に考えることにするわ。
ありがとう、ララ。」


ララの言ったことが面白く自然と笑いがでたルシャーナ。


「それがよろしいかと私も思います。
ルシャーナ様は笑顔が一番似合いますわ。
明日朝早いので今日はもうお休みになってください。」


「えぇ。
ララありがとうね。
お休みなさい。」


「それでは失礼致します。」


そう言ってララは一礼してルシャーナの自室を出ていった。
ララが出ていったルシャーナの部屋は異様な静けさが漂っていた。そんな中ルシャーナは窓辺に行き月を見ながら


「明日が不安だわ…
私の婚約者はどんなお方なのでしょうか…
もし…もし…
ジョフィード様であればとても嬉しいわ…
そんなことあるわけないわよね。」


と呟いた。
ルシャーナが不安になっているのを知っているのは夜空に輝いている月だけ…


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