天使の歌

一瞬、何が起こったのか解らなかった。

直ぐ近くに在るセティの顔を見つめて。

床に押し倒されたのだと気付く。

セティは、キュティの躰の上に、馬乗りに なっていた。

顎から滴った血が、キュティの胸を濡らす。

「……セ、ティ……?」

「……だから、近付くなって……。」

苦しそうに声を絞り出すセティの右腕が、びきびきと音を立てながら、キュティの喉を掴んだ。

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