天使の歌
「…………?」
意味が解らず、きょとんとセティを見上げて。
「……あ……。」
喉の痛みに、キュティの顔が歪んだ。
セティが、キュティの喉を、締めていた。
「……セ……っティ……っ。」
苦しくて、息のような声を出すキュティを、セティの鋭い瞳が射抜いた。
「……や、めろ……。」
セティの左腕が、自身の右腕を掴んだ。
キュティの喉を締めていた力が、僅かに緩む。
キュティは ごほごほと咳き込んだ。
「……嫌、だ……傷付けたく、無い……。」
びきびきと言う音は、益々 強くなり、右腕は、彼の意思じゃないように、反発するような動きを する。
「……セ……。」
「……ティ……逃げ……っ……。」
押し出すような声。
そして彼は、再びキュティの喉を締めた。
「……ぁっ……。」
(……嫌……っ。)
――死。
そんな単語が、脳裏を過った瞬間。