天使の歌
ガツッ。
何か硬い物が当たる音が して、キュティの上に乗っていた体重が、軽くなる。
気が付くと、セティの躰は、壁に押し付けられていた。
「……う、ぐ、ああぁぁぁっ!!」
セティの絶叫が辺りに響く。
彼の右手を、1本の短剣が捉え、壁に張り付けていた。
「全く、色男が、嫌がる女を羽交い締めに してんじゃないよ!」
凛とした声が背後から聞こえて、キュティは後ろを振り返った。
「……ディリーさん!?」
其処に居たのは。
肉屋で出会った、少女だった。