天使の歌
(まずい……っ。)
キュティは恐怖に目を見開く。
セティは今、フードを被っていない。
マントは着ているので、黒い右翼は見えないが、悪魔の象徴である銀髪、紅瞳、尖耳は丸見えだった。
「……あら。」
ディリーは早速、その事に気付いたようだ。
「彼、噂の混血(ハーフ)?」
「……はい。」
此処迄 見られておいて、今更 嘘は つけない。
キュティは渋々 頷いた。
「そ。悪魔の血が、暴走しちゃってるのね。あたしが止めてあげる。」
ディリーは あっさり頷くと、風のような疾さでセティの目の前に現れ。
「ハッ。」
チョップを1発、鳩尾にお見舞いした。
うっと呻いて、意識を手放したセティを、ディリーは抱き留めた。