TABOO†交わる境界線~秘密の恋
私は剣の下から抜け出そうとして身を捩った。
抗う私の手を頭上でひとまとめにして抑えつけながら、剣は私の足の間に膝を捩じ込むようにして覆い被さってきた。
「お前が結婚するかもしれないと聞いた」
私の耳元に唇を寄せ、剣は囁いた。
「その時はっきり気がついたんだよ」
剣の体が、私の体に擦りつけられる。
「お前が結婚すれば、俺はもう今までのようにお前の傍にいることは許されないだろう。
どうせ傍にいれなくなるなら、軽蔑されてもいい…
一度だけお前を抱きたい」