TABOO†交わる境界線~秘密の恋
友達だと思っていたのは私だけ?
剣はずっと私を女として見ていたの?
「愛してるんだ」
初めて知る、剣の体の硬さ、発する熱。
そして私は気がついた。
「今だけでいいから…
俺だけのものになってくれ」
私を抑えつける剣の手が、小さく震えていることに…。
体がしなるほど抱きすくめられて、私は息を止めた。
私は十年間、剣の何を見ていたんだろう?
私は首を伸ばして、自分から剣にキスをした。
二人の境界線が交わって溶けていく…
私は古い友達を失くした。
そして新しい男を手に入れたのだった。