ナピュレの恋【完】
なつこさん!!と呼ばれ、振り向くと裕也が走ってきて、わざわざなつこの耳元まで顔を寄せた。


そして


「おばさんなんかじゃないですよ?だって、僕のど真ん中なんですから」


耳に息がかかるように、わざと小声でそう囁いた。


「ちょっ、だからからかわないの!!」


裕也から素早く距離をとり、右手で右耳を擦った。
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