ナピュレの恋【完】
「はい、これ」
裕也がずっと俯いていると目の前にチケットが出された。
「これ、は…?」
裕也が不思議そうに尋ねると。
「なつこが今、いるところ。明日の夕方よ。行くか、行かないかは自分で決めるといいわ」
「行きます!行くに決まってます!!」
裕也の声に、また周りから注目された。
「はいはい。でも、なつこはきっと裕也くんからの電話にもメールにも答えてくれないと思うわ。だから自力で探してねぇ」
貴子は、もう温くなったであろう珈琲をグイッと飲み干した。