ETERNAL LOVE
閉ざされていた視界が 少しずつ開いて行く
多少 光が眩しい――
やっとはっきりした視界
綾の目の前には 真っ白な天井があった――
『…どこ?』
「綾。大丈夫か?」
――声がする
――お父さん?
綾は声のするほうの首を動かした
『お父さん…。私、なんで病院にいるの?』
記憶がなかったんだ
新一に振られて その後どうなったのか――
「倒れていた綾を、助けてくれた人がいたんだよ…。」
『へー…。名前は?』
――お礼がしたい
――いや、むしろそのまま死んだほうがよかったかな…
「そういえば…、聞いてなかった。確か、髪を茶髪に染めていて…。毛先だけが金髪だったかな?」
「あと、目付きが悪かったけど…、人思いの人だったわ」
特徴を教えてくれる 両親
綾は 誰が助けてくれたのか すぐにわかった――
今後 綾にとって大切になる人…
『…拓斗――』
この日を境に 拓斗に対する視線が変わったのだから…――