桜廻る




「私こそ……ありがとう、ございました」


「……最後になるかもしれないのに、あまり話せなくて申し訳ない」


「そんな事言わないで下さい!生きて下さい、必ず……」





その言葉に、近藤はまた曖昧な表情を浮かべる。





「歳を、宜しく頼む」





その後……近藤は新政府軍に投降したのだった。




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