桜廻る




しかし……突然、抱きしめられた。





「ありがとうな……雅」


「……っ」


「戦が終わったら、言いたい事があるんだ。聞いてくれるか?」





真剣そのものの土方の声に、雅は、はいと頷いた。





「好きです、土方さん」


「……俺も」





二人はしばらくの間、抱きしめ合っていたのだった。




< 258 / 419 >

この作品をシェア

pagetop