桜廻る




その間、土方は他の花を見て待っていた。






「このひまわりがあなたので、この竹が、あの男の人のですか?」






店員さんに、不意にそう聞かれ、はい、と頷く。





「何だか、ぴったりですね。竹の花言葉には、
“節操のある”っていうのがあって……。
志とか、信念っていう意味もあるんですよ。
ひまわりの花言葉は、“光り輝く”なんです」


「そうなんですか」






花言葉とかあまり知らないから、雅は納得したように頷いた。





「はい。彼の志を、光り輝くあなたが照らす…。すごく、素敵じゃないですか」






店員さんはにこっと笑って、丁寧に包装されたひまわりと竹を、雅に手渡した。


それらを見て、雅も笑顔になる。




< 67 / 419 >

この作品をシェア

pagetop