ブラックⅠ-出会い-
「お前が苦しいなら、そんな自分が嫌いなら」
「……」
「その分俺が、お前を愛してやる」
「…レイ…ジ…」
涙が流れた、背中を向けているから
レイジは気が付いていないかもしれないけど
嬉しくて、嬉しくて仕方なくて
レイジの言葉に涙が出た。
レイジはそっと私にパーカーを羽織らせると、くるりと私の身体を回転させて向き合わせる。
「俺は、俺なんだろ?」
それはいつか私がレイジに言った言葉
総長だろうが、愛人の子だろうが
レイジはレイジなんだと、
私が言った言葉。
「なら、アオイはアオイだ」
「……」
「どんなお前も、俺の好きなアオイだ」