ブラックⅠ-出会い-
「ごめんなさい……」
沈黙が苦しかった
私と、レイジの呼吸しか響かないこの空気が苦しかった。
「こんな私で…ごめんなさい……」
今さら消えないこの傷を、
どうにかしたいなんて思ってない
これが私なんだと
これが私の生きてきた人生なんだと、
「お前って、どうしようもねェ馬鹿だ」
そっとレイジの指先が
「汚くなんてねェ」
私の背中に触れる
「俺は、お前の全てが 好きでたまんねェんだよ」
触れた指先から熱を感じる
そしてその傷へ別の熱をまた感じた。
少しして分かった、
それはレイジが私の背中へ口付けをしたんだと。