ブラックⅠ-出会い-



「………」



きっとしばらく私の顔は真っ赤だったと思う。



一体どっからあんな色気出てるんだ。




「じゃあな」




結局置いていかれてしまった私に、




「一ノ宮か?」




後ろから聞こえて来たおじさんの声。




「あ、はいそうです」



後ろを振り返れば無精髭に白髪頭のおじさんが立っていて、




「俺がお前の担任、中島だ。よろしくな」



ジョリジョリとヒゲを触りながら優しげに微笑む中島先生。




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