ブラックⅠ-出会い-
さっきまでチビだのチビ助だの言っていたのに、
いきなり呼ばれた名前にドキドキが収まらない。
そんなレイジの行動に女の子達は、キャーキャーいっていて
目立つから早く離せ!と、思わずレイジを睨みつけると
彼は心底楽しそうに鼻を鳴らして微笑む。
私は完全に遊ばれている。
なのにはたから見たらイチャついているように見えるらしく
「やだー!」
「嘘でしょー!」
なんて声。
挙句の果てにはレイジは私の肩を抱いて
再び耳元へと顔を近付け
「帰り、迎えに来る」