星月夜のマーメイド

「グスン。エレンちゃんはその無人島?に行ったの?」


中島さんは鼻をすすりながら泣いている。


「はい。行きましたよ。」


私の話をこんな風に親身に聞いてくれて、中島さんの優しさにこちらも涙が出る。


「泣くだけ泣いて、すっきりさせようと思って。」


それから東京に戻って図書館の話を頂いて、それから働くようになりました。


「あの場所に行ってなかったら、今の私はいません。中島さんにも会えてなかった…。」


それでも離婚だけは躊躇してしまった。


直接彼からも侘びと今後の事で話し合いたいと言われて。


「もう話し合いの結果は決まってるんですけどね。それでもまだ彼を信じたかったから。」


「当ったり前だよ!エレンちゃんは悪くない!おばさんは…そう思うよー。」


ビエーンと大泣きした中島さんを介抱して、その日は終わった。
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