ツンデレ彼女。
「あっ」
理恵が呟いた時、二人の手が微かに重なる。
理恵は同様を隠せず、
そのまま後ろにつんのめった。
その時、反射的に高坂の腕を掴んでしまい
二人ともバランスを崩した。
状況が読み込めないのか、
二人は体制を崩したまま無言。
高坂の下敷きになっている理恵の顔は真っ赤だった。
「あ、悪ィ悪ィ」
高坂は言いながら立ち上がる。
続いて理恵も俯きながら立ち上がった。
パンパンと服を払うと席につく。
「.......」
「小宮ぁ、大丈夫か?」
「あっ、うん......!」