heart and cold~私には貴方だけ~【完】





風呂掃除をしながら、終わらせておいた洗濯物をふと思い出す。



下着とかあったけど、家族に女がいるから慣れていたようで、普通に干せたな…と。



もちろん家で家事する訳だし。



でも…



ちょっとだけ。



本当にちょっとだけ。



改めて思うと…………。



ますます部屋に行けなくなりそうなので無理やり思考を頭から追い出しました。



好きな人の下着じゃねぇ。



あれは璃花のじゃない



あれは璃花のじゃない…



って言っちゃ駄目だ…



ブンブンと目が回るように頭を振って強制終了。



それでもちょっと落ち着かないので、他のこともちょいちょいやりました。



落ち着いた頃、俺が風呂掃除を始めた頃から一時間は経っていた。



そろそろ璃花も起きるかもしれない。



お粥以外にも食べて欲しくて作った、ミネストローネの味を確認して部屋へ戻る。




< 210 / 346 >

この作品をシェア

pagetop