heart and cold~私には貴方だけ~【完】
まだすやすや眠っていた。
相変わらず綺麗な寝顔だ。
あんまり見ていると自分が危険なことに気づいた俺は
いっそ背中合わせで一緒に昼寝すればいいんだと思いついた。
顔を見なくてすむし、璃花のそばに居られる。
良い考えだ。
ベッドはふかふかで、璃花のいい匂いに包まれていた。
普通の野郎ならなにかしらかき立てられたかもしれないけど
俺はむしろホットして眠くなってきた。
そっと目を閉じると、静かに眠りの波に飲み込まれた…
…起きてああなるとは知る訳もなく…