heart and cold~私には貴方だけ~【完】
そんな笑顔を向けられたら、恥ずかしがってばかりではいられない。
ここは言うべきか…
「あ、たしも…」
「え?」
忘れていたけれどここは噴水のそば。
言葉がかき消された。
そもそもこの至近距離だけでも十分恥ずかしいのに…
というかとてもはるき君が見ている。
「なんでもないから…」
あまり見ないで。
「俺は、いつも言葉が足んないんだよな…」
突然そう聞こえてはるき君の顔を見ると
あたしを見つめる瞳は悲しそうな、優しさを含んだものになっていた。
「璃花」
「は…はい」
敬語になってしまうのは、はるき君の眼差しが少し強くなったから。
「俺、キスしたのは璃花が初めてだよ。」
…ん?
どういう…