heart and cold~私には貴方だけ~【完】





そんな笑顔を向けられたら、恥ずかしがってばかりではいられない。



ここは言うべきか…



「あ、たしも…」



「え?」



忘れていたけれどここは噴水のそば。



言葉がかき消された。



そもそもこの至近距離だけでも十分恥ずかしいのに…



というかとてもはるき君が見ている。



「なんでもないから…」



あまり見ないで。



「俺は、いつも言葉が足んないんだよな…」



突然そう聞こえてはるき君の顔を見ると



あたしを見つめる瞳は悲しそうな、優しさを含んだものになっていた。



「璃花」



「は…はい」



敬語になってしまうのは、はるき君の眼差しが少し強くなったから。



「俺、キスしたのは璃花が初めてだよ。」



…ん?



どういう…





< 321 / 346 >

この作品をシェア

pagetop