heart and cold~私には貴方だけ~【完】





「好き…」



その笑顔に見とれていたら自然と零れた。



「え?」



「あたしもね、嬉しい。はるき君とキスしたことが。」



顔を近づけて、鼻先をくっつける。



さっきは駄目だったけど、今は素直に言える。



「あたしには春樹君しかいない。」



普通に言ったら恥ずかしい言葉なのに、今は全然恥ずかしくない。



伝えたい。



不思議だね。




< 330 / 346 >

この作品をシェア

pagetop