勇者34歳
「マリスイーの学校は下は6歳から、上はとりたてて決まってません。」

なんだそれは。
学校として機能するのか?

「そもそも学年の概念がないんです。入学して6年ほどは厳密に管理してますが、それ以降は管理されてません。」

どういうことだ…。

「王都の中等科くらいの年齢からはろくに管理されてません。そこをつくわけです。見たところ、一番小さいイルルさんでも中等科くらいのようなので。」

「単位のシステムとかは詳しく知りませんけどそこの魔族狩りさんは十分仕事できるはずですよ。」

イルルが不思議そうな目でJJを見つめた。

「JJさん、なんで親切なの?」

JJは曖昧に笑ってごまかした。
困っているようなので俺が答える。

「友達ってそんなもんだ。」

わざわざ言わせるなよ恥ずかしい。

「ふーん。」

イルルの表情は乏しく
何を考えているのかわからなかった。
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