勇者34歳
「はぁぁぁぁぁーーー?!」

俺、勇者のはずなんだけど!
七罪?マジで?
言われたことは理解した。
しかし、全く納得していない。
いや、納得したくない。

「話を、元に戻す。その、魔界の神の座を巡った戦乱で、傲慢のサキは、弱っていた。」

俺の驚愕を華麗にスルーして、
最強の魔族狩り…悪魔狩りは話を続ける。

「そうか、ぽこさんの存在感が増したのは…。」

リーヴェよ、存在感とはなんの話なのか。
驚きすぎて声が出ない俺の様子を見て
リーヴェが補足する。

「魔法を使えるやつには、わかるんだけど、ぽこさんからは、今、すごい魔力を感じる。ムネアツ。」

いやいやいや、
おまえの胸が熱かろうが冷たかろうが
知ったこっちゃないからな?

「魔力を持ってても、勇者は純粋な地の民らしい。使ったりはできなそう。」

ってーことは、ナンデスカ。

使えもしない魔力を持って、
勇者らしからぬ称号を押し付けられ、
あげくの果てに、
魔界の有象無象から付け狙われるってこと?!

あんな無様な勝ち方をして、
あんな戦いが今後も頻繁に発生するってこと?

「マジありえねー…。」

俺は特大のため息をついた。

きっと、大量のエクトプラズムが
混入しているに違いない。
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