嘘から始まる
「・・変わるため。」


君のために変わるんだ。


ぐしゃぐしゃにあたしの頭をなでた。


「・・しゃあねぇな。親友のために手伝ってやりますか。」


「さすがぁ!あたしの親友!」



「・・あ、その必要もなかったっぽいよ。凛夏。」


何かに気づいたのか、何かに視線を送りながら言う。


「・・え。どうして…?」


後ろにいたのは、あたしをいじめてるクラスメイトだった。


「ごめん・・っ。」


申し訳なさそうに謝る彼女たち。

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