嘘から始まる
朝、下駄箱に行くとあたしの靴が、


無造作に、置かれてあった。


机には、”消えろ“とか、“バカ”って、


マーカーで書かれてあった。


《変わる》そう誓ったんだから、


これくらいで挫けてどうする。


「・・秀!」


「凛夏?」


あたしたちは、呼び捨てで呼ぶようになってた。

「秀。手伝って!」


「・・・なにを。」





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