♡祐雫の初恋♡

「祐雫、加減はいいの」


 優祐は、三日ぶりの祐雫の笑顔に安堵する。


 避暑地から帰って以来、

 部屋から出て来ない祐雫へ声をかけられず、

 優祐は、何度も祐雫の部屋の前で、行ったり来たりして、

 躊躇していた。


「ご心配をおかけしました。

 夏バテでございましたの。

 でも、もう、大丈夫にございます」


 優祐の優しいまなざしと無言の見守りに、

 祐雫は、こころの中で、深く感謝していた。


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