奏でる場所~SecretMelody~

陽輝



涙を流す陽輝の背中は弱々しく、小さく見えた。



"私" はあなたに触れることが出来ない。



近くて遠い。



あと 何歩あるけば 手が届くだろう という距離。



なのに、まだ、届かないの。



「 俺 強くなりたいな 。」



そう小さく呟いた 陽輝。



陽輝。


自分では気づいていないかもしれないけど、



君は十分 強いよ。



陽輝の心は 強くて 暖かい。



私を 優しく包み込んでくれるの。



私ね、陽輝の気持ちを…想いを聞いて、よけいに 好きになっちゃった。



もー…



ずるいよ…



せこいんだよ、 陽輝は。



なんで、 こんなにも私の心を 強くにぎるの?



苦しくて 苦しくて…



でも、この想いに気付いて、行動に移せた私。



後悔はしていないから。



後戻りなんてする気さらさら無いから。



私は、 私の意思でぶつかるよ。



どんなに、 はねかえされても、くじけそうになっても、 ぶつかってやる。



だって、そうでしょ?



陽輝 を 守りたいもん。



陽輝 と 一緒 にいたいもん。



ワガママだけど。



私は 陽輝を信じているからね?

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