奏でる場所~SecretMelody~
~奏side~


やばい…叫びすぎた…。



「ごめん…陽輝。奏、別に悪気があったとかそーゆーのじゃなくて…



ただたんに怖くて…。」



「ははッ…大丈夫…だから。」



奏達はなんとかジェットコースターを終え、次の乗り物に移動している真っ最中。



前で宙と坂下、それに立花がキャッキャッっと騒いでいた。



あの3人仲いいなぁ…



そんなことを考えていると何かが背中に当たるのが分かった。



「…?陽輝…?」



陽輝が奏の背中に何で手を…



少し、上げた顔は、汗だくで青ざめている。



ハッと頭に昨日の事を思い浮かべた。



あ…もしかして…!



「ねぇ!ちょっと先行っててー!



奏と陽輝、絶叫系きついからここでまっとくよ!」



早くしないと…。



「もーほんと弱いなー笑 OK!じゃ、いってくるねー!!」



愛想よく笑って手を振り、すぐさま陽輝の肩を持つ。



「なんで、黙ってたんだ!?とりあえず、ベンチにいこ!歩ける?」



「…あ…あぁ…。」



これって、発作だよな…



肩を支えている、陽輝は苦しそうで見ていられなかった。



< 80 / 233 >

この作品をシェア

pagetop