イジワルな悪魔
「ね、ねえ…」


「ん?」


「何であたしがここにいるって分かったの?」


「…」


あれ? シカト?!


「…お前がなかなか来ねぇから、学校中探し回ったんだよ。」



それは…あたしが悪いよね。


「うん…」


「どこ探してもいねぇから、いろんなやつに聞きまくったら、お前が女に囲まれて裏庭の方に歩いてったって聞いて、来てみたらこの有様だったってわけ。」


「そうなんだ…」


「つーか、俺との約束すっぽかしてのこのこ付いてったりするから、こんな事になるんだろ。」


冬夜が少し怒った口調で言う。


「ご、ごめん。でもいつかはまた呼び出されると思って…。」


冬夜、心配していってくれてるんだよね…。



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