イジワルな悪魔
「どうした?」


冬夜が下から覗き込んでくる。


「…っ、な、何でもない!」


あたしは慌てて赤い顔を隠した。


そのとき、修二くんと亜柚の呼ぶ声が聞こえた。


「実亜、相田くん!もう点呼はじまってるよー!!」


「二人とも早く来いよー!」


「あ、今行くー!!と、冬夜早く行こ!」


「あ、ああ。」


そう言ってあたしは亜柚たちの所に走って行った。


あ、危なかった…。


もうちょっとで赤い顔を見られるとこだった。


そんな顔見られたら、またからかわれちゃう。


冬夜は不思議そうな顔してたけど


バレてないよね…?





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