イジワルな悪魔
「実亜、相田くんと二人で何してたの?」


あたしが点呼しているクラスの所に来ると、亜柚が聞いてきた。


「べ、別に何もしてないよ!」


「本当に〜?楽しそうに話してたじゃん。」


そう言ってニヤニヤし出す亜柚。


「だから、違うってば!」


「ふーん、まあいいけど。」


そう言いながらも、まだニヤついてる亜柚。


もう、変な事言うのやめてよね!



そんなやりとりをしている内に、もう点呼は終わっていた。



「じゃあ部屋割りは男女別だから、後で各自ルームキーを取りに来るように。夕方までは自由時間にするが、ハメを外しすぎないように。以上、解散!」



先生の合図で、みんなはそれぞれ動き出した。



あたしたちはルームキーを取りに行った後、冬夜たちの所へ行った。



「じゃあ、夕方までは男女別行動ね。」


亜柚が二人に言った。


「おう、じゃあまた後でな。」


修二くんがそう言うと


「実亜、迷子になんなよ?」


冬夜が最後にそう言い捨てて行った。


「…っならないし!」


どんだけバカにしてんの!?






< 53 / 71 >

この作品をシェア

pagetop