籠の中
「ねえ」
 僕は寝てると思ったが彼女に問いかけた。予想に反して彼女は起きていた。
「どうしたの。寝れないの」
 彼女は疲れ果てた声をしていた。
「司法試験、諦めようと思うんだ」
 僕が彼女の髪に振れ、彼女は僕の鎖骨に触れた。
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