彼女の愛すべきドビュッシー
僕は小学校の時、

ものすごく引っ込み思案で、

いつも静かだった。

運動もそんなにできないし、

勉強が得意でもなかった。

変えてくれたのは一人の先生だった。

一番覚えているのは、

水泳の授業。

僕だけが25メートルを泳げなかった。

何度も何度もチャレンジした。

残り5メートル、

一番苦しい時、

先生の声が聞こえた、

「しゅう!!あと5メートル!!

 もう少し!!

 足つくなよ!!

 頑張れ!!」

先生は必死だった。

僕を必死で応援してくれた。

それは

なんの時にでも。

そしてできたときは、

馬鹿みたいに一緒に大喜びする。

そんな先生のおかげで、

今の僕がある。

僕も先生みたいな先生になりたいんだ。

僕にとって、

ヒーローみたいな

かっこいい存在なのだ。
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