俺様と闘う私『一部・完』
 「お、おはようございますぅ……」


 

 こっそり入って見過ごそうかと思ったけれど、どうやらそれは不可能な様子だった。


 明らかにおじさんはコチラの方を向いていて、私を眼中にとらえている。


 渋々……というより、小さな声で挨拶をした。


 なんとなく、だけど。


 小さな声で。



 「おや御堂さん、おはようございます。今日も宅配に?」

 「え、あ、はい! そうなんですよっ」

 「……ん? 今日、土曜日でしたよね?」

 「そうです、ね?」




 じゃっ! と言って退散しようとした私。



 だけど……



 「ははぁーん」



 なぜかそこにはどこかで見たことあるような、にやーっとした顔があった。



 ―――ん!? なんだこの表情!!



 「御堂さん、可愛らしいですからねー。いいなぁ青春!!」



 なぜかおじさんのテンションが独りでに上がっている。



 怖い。
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