闇と光 弍
「愛莉さん…倉庫、行きましょ?」
私は、翼の言葉に頷くしか出来なかった。
「……愛莉ちゃん?」
倉庫に入ると、椎が私に近付いて来て「どうした?また流星?」と、聞いてきた。
「総長、女の人と歩いてたっす。
せっかく愛莉さん、バレンタインだからって渡しに行こうとしてたのに、酷いっす」
私の代わりに翼が椎に言った。
「マジかよ…。ホントなにやってんだよアイツは…」
椎は、盛大なため息をついた。